blue [DVD]

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自分、こういう映画、好きだなと再確認。暗いなあ。やっぱり、二時間という時間の中で、映画本編の内容もしかりだけど、映画が感情のフックとなって、普段思いも上らないものへぼんやりと思いをめぐらせるつーか、じっくりとものを考えされる、そのフックの大きいえいがが好きなのだということ。毎日の中で、日々の非常に実践的で陳腐な物事へ気持ちが集中してしまい昔のことやどうでもいいようなことをなかなか考える余裕はないけど、こういう映画を観ることは、非常に良いリハビリテーションつーか軌道修正の機会になる。
原作の魚楠キリコの漫画も同じ。
この映画を観ていて、自分の故郷と言うべき生まれて10何年過ごした街や、夏休みごとに遊びへ行った親戚の地、それらはリアリティが強すぎて、格好よくもないのだけど、そういったものへの愛着といったものを確認しようという気を喚起してくれた。そしてこの映画、さして行ったことのない父親の故郷で撮影されたみたいだ。

それにしても、連日の雨の日は気持ちが憂鬱になる。
部屋の掃除をえいやってやる気がなかなか起こらない。
ようやく3連休の最後の夜に重い腰を上げて、別途の足を取ったら大分、部屋がすっきりして気持ちが良い。

セーラー服と機関銃 [DVD]

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この映画も見た。1980年に作られた25年前の作品なのに、映画の中に出てくる町並みや人といったもののトーンが妙にクリアというか、明るくて時代の経過を感じさせない。普通、見た瞬間にふるぼけた感、現在のセンスとの違和感があると分かるけれど、この作品は現在に当時の時代設定で撮っているような感じ。だからか、時代の空気感ていうものに対しての僕の持つリアリティが少し変な感じ。
木村伊兵衛の写真を見たときにこれ60年前の写真なのかとはとても思えない妙に澄み切った鮮度の高い印象。